君との恋は面倒すぎる
 そのまま考え込んだり、念のため丁寧に洗ったりして、かなりの長風呂を済ませ、部屋に戻ると蒼空くんがベッドに座りながらぼーっとテレビを見ていた。

 全然緊張している様子もなく、落ち着いている。

 蒼空くんも初めてだよね…?
 私が初めての彼女って言ってたし。

 そう考えながらゆっくり近づく。


「おかえり」

「…ただいま」


 そう言ってどこに座るか悩んでいると、蒼空くんがベッドから立ち上がり、体が揺れる。

 私を捉えた蒼空くんは、首の後ろに手のひらを当て、気まずそうにした後、私の横を通る時に頭をポンポンとして「風呂行ってくる」と言って通り過ぎていく。

 もう一つの使用されていないベッドに座り、ひとまず落ち着こうと深呼吸する。

 ちゃんとそもそも覚悟はしてきたわけだし。いつかはあることだし…、なんて考えながらベッドの背もたれに背を付け、スマートフォンを眺める。

 紗月から連絡が来ていて«楽しんでる?»と入っていて、返事する。


«楽しいよ!北海道すごい空気綺麗!»


 そのままスマートフォンをの画面を閉じて、蒼空くんを待つ。

 ちょっと落ち着こう、私のせいで変な空気にしちゃったし。
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