君との恋は面倒すぎる
「…少し話せる?」


そう言われて拒否することも出来たけど、何となく拒否できなくて茉莉ちゃんの誘いに応じる。

少し静かな方に移動してそこで向かい合って話す。


「今更って思うだろうけど、あの時のこと謝りたかったの。本当にごめんなさい。」


正直今更謝られてもという感じだ。

正直怒ってもないし、何も思っていない。

だけど好きか嫌いかで言われたら嫌いと言える。

だから姿を見ても何も知らない人のふりをした。


「柊くんにあんなに一途に好かれる日和ちゃんが羨ましかったし、柊くんのこと間違いなく好きになってた。それであんな汚い真似した。」


茉莉ちゃんの言葉におかしくなってくる。

もっと早く言ってほしかったよそれ。

私今頃謝られてもそこまでお人好しじゃない。

友達で居れるあの時にそうやって全部話してほしかった。
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