君との恋は面倒すぎる
2泊3日の知らない土地での旅行、蒼空くんの誕生日になる瞬間に一緒にいれること、どれもこれも貴重で初めての事で嬉しくなる。

こんなに長くずっと一緒に入れたこともないし、何より。


「今日と明日だけはバイバイって言わなくていいんだよね?」


周りから言わせてみればそんなこと?だけど私にしたらこの寂しい瞬間を2回も味合わずに済むというのは大事な事だった。

バイバイって離れる瞬間はいつも寂しい。


「…そうだね」


蒼空くんもそう小さく返して顔を窓の外に向ける。

今日蒼空くんも楽しみにしてくれてたかな。


「今日楽しみすぎて早く起きちゃったんだ、昨日も寝れなくてさ」


話しかけると蒼空くんの顔がこちらに向く。


「そんなんでちゃんと向こうで動けんの」

「そのへんは大丈夫!まかせて!」


そう言って笑うと蒼空くんはふと笑みを零して「俺も楽しみだった」なんて言ってくれた。
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