龍神島の花嫁綺譚
「志津姉、無事に生きていたのね」
「まさか……、陽葉? あなたが新しい花嫁だったの……?」
「実は私は他の子の身代わりできたの。だから霊力がなくて役に立たなくて……。このままここに残るか、帰るかを朔の日までに決めなければいけないんだけど、今は黄怜さんのところにお世話に――」
「ちょっと待って、陽葉」
知った顔に会ったことにほっとして一気に話すと、志津が慌てて陽葉の口を押さえた。
「新入り、志津様と知り合い?」
「あの子は本物の花嫁の身代わり……?」
「霊力のない無能……?」
あやかし三人組が、こちらを不審な目で見ながらキイキイ言っている。なんとなくよくない雰囲気を察して、陽葉はこくこくと首を縦に振った。
「あなたたち、ここはもういいから下がりなさい」
志津が落ち着いた口調で命令すると、あやかし三人組はお互いに顔を見合わせせながら、ぞろぞろと台所の外に出た。
「まさか……、陽葉? あなたが新しい花嫁だったの……?」
「実は私は他の子の身代わりできたの。だから霊力がなくて役に立たなくて……。このままここに残るか、帰るかを朔の日までに決めなければいけないんだけど、今は黄怜さんのところにお世話に――」
「ちょっと待って、陽葉」
知った顔に会ったことにほっとして一気に話すと、志津が慌てて陽葉の口を押さえた。
「新入り、志津様と知り合い?」
「あの子は本物の花嫁の身代わり……?」
「霊力のない無能……?」
あやかし三人組が、こちらを不審な目で見ながらキイキイ言っている。なんとなくよくない雰囲気を察して、陽葉はこくこくと首を縦に振った。
「あなたたち、ここはもういいから下がりなさい」
志津が落ち着いた口調で命令すると、あやかし三人組はお互いに顔を見合わせせながら、ぞろぞろと台所の外に出た。