この恋、延長可能ですか?

どうしよう、この状況はとても困る。着込んだわけじゃないのに熱い。心臓が壊れたように鳴っているし、冷や汗が止まらない。

いつ" ミツさん "が来るか分からないのに、その様子を雨宮くんに見られでもしたら会社の陽キャ集団全員に知られてしまう……!

たたかう
まもる
にげる

そうなる前に、三つのコマンドが脳内に出現した。

「えっと、では……し、失礼します」

もちろん、脇目も振らず三つ目の" にげる "一択である。

すると、「どこ行くの?」と、手首をゆるく引かれ更には美しい顔にのぞき込まれ、心停止しかける上に、顔に熱が溜まった。

「え、え、どこって、」

「とりあえず行こっか」

「い、行く?……いくって……え?」

ぎこちなく微笑む。口が自分のパーツじゃ無いのではと勘違いするほど強ばっていた。

雨宮くんが、ああ、と何かを理解したように私と向き合う。

本当は、私でも理解出来ていたの。

なのに、この期に及んでノットイコールで片付けようとしたのは、私の抵抗の現れだったのか。
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