この恋、延長可能ですか?
しかし、顔を上げたその時、フワフワとした思考回路がプツンととぎれた。これも必然。
「……えっ、」
だって、目の前にいるのは見知らぬ男性ではなく、ここに居るはずのない男性で。
清潔感のある服装と、程よいアクセサリー。ルーズにセットされた髪型の彼は、先程まで同じ職場にいた雨宮くんだ。
「(な、なな、なんで雨宮くんが……?)」
雨宮くんも待ち合わせだろうか。それも、私と同じ名前の人と。
頭上にクエスチョンマークが行儀よく並ぶ私の目の前で、雨宮くんが柔らかく微笑む。眩しいので、やめていただきたい。
「日和ちゃんだよね?ごめん、待たせちゃったね」
「え、え……?えと、……ひ、ひとちがいでは……?」
「人違い?」
雨宮くんが首を傾げる。どうしよう、この状況は、かなりマズイ。