私って強いんですか?〜無自覚女子は今日も平穏?に過ごします〜

ある日の教室

ガシャン、バン、パリン

「本から音が出るなんて初めて!!」

私は、龍鳳学園に通う"姫乃 鈴音"。

この学園を受ける事にしたのは、高校の名前がカッコよかったから。

初めは、両親も否定的だったけど、私なら大丈夫だろうと応援してくれた。

そして、今に至る…んだけど

「ただの本に見えたのに面白い!」

私は大の読書好きで、いつも持ち歩いてる。

時間があれば少しでも読む。

スマホより本なんて、イマドキの子とは思えないだろうけどね。

「お前、無視してんじゃねぇよ」

本にないセリフが聞こえてくる。

それと同時に攻撃されると直感的に思った。

だから

「あれ?」

普通に避けた。

もちろん、本を持ちながらね。

「もう、本が読めないじゃん。え〜と、続きは」

「コイツ、なめやがって!おいお前ら、アイツに一泡吹かせてやれ」

なんで、攻撃する人数が増えているんだろう、という疑問を抱えながら避けていく。

「と、とりあえず、今日はこれで終わってやる」

一瞬で辺りが静かになった。

「やっと静かに読める」

この時、クラスのみんなに一目置かれていることも

「あの子、意外とやるね」

茶色の髪に緑の瞳、そして優しそうな笑顔の人。

「女の子だけど、強いんだね〜」

金髪ロングに紫の瞳、気だるげそうな顔して意外と楽しんでる人。

「おい隼人、明日、アイツを連れて来い」

黒髪に青の瞳、意志が強そうな俺様な人。

「え、どうしたの?女の子なんて興味なかったでしょ」

「頼んだぞ」

「あれは、かなり気になってるね〜」

「あの蓮…がね。ま、俺も気になるけど」

「え〜隼人まで〜、俺も気になってるのに〜」

この3人にまで気に入られてる事に、私は気づかなかった。
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