Dearest 1st 〜Dream〜
「朝岡さん─…!
あなた、それ本気で言ってるんですか!?」
「本気やけど?
俺あんな女抱いた事もないし。
ちょっと興味あるんやよなー…」
そう言って笑えば、
ぶんはたちまち表情が険しくなった。
「あの子は何か見えない傷を抱えてるんです!!
あなたの無責任な行動がまた彩を傷つけてしまうんですよ?!
何も分かってないくせに、傷を広げるような事しないで下さい!!」
──笑わせんな。
んなこと前から知ってるんだよ。
お前のせいで、
どんだけ彩が涙流してると思ってんや。
何も知らんのはお前やろうが──…!
そう喚き散らしたいのを必死にこらえ、俺はまたほくそ笑んで口を開いた。
「──…関係ないやろ。
お前がグズグズしてる間に、俺が貰うで。
──彩のこと。」
ぶんは俺の言葉を聞くと、眉をひそめた。
さぁ……
どう出る?