Dearest 1st 〜Dream〜
雨に濡れ、全てがずぶ濡れのチカの後ろ姿。
チカは俺に気付いている様子もなく、片手で雨を受けていた。
「チカ……?
お前……何してんの……」
衝撃過ぎて、体は動かなかったが──…
幸い、口だけは動いてくれた。
───…ピクッ……
チカは、俺の声に微かに反応して振り向いた。
「──……純……?」
───ザァァァッ!
一瞬訪れた無音を破り、
二人の間に、一際強い強い雨が降った。
────バサッ!
バシャ!バシャン!
次の瞬間、俺は傘を投げ捨ててチカの顔に両手をあてていた。
「───チカ!!
お前この傷どないしたんや!!!!」
────ザァァァッ…
嵐のような冷たい雨が、
二人に容赦なく降りかかる。
でも、今はそんなこと関係なかった。
──チカの顔が…
原型をほとんどとどめていないくらい、
パンパンに腫れ上がっていたのだから。