Dearest 1st 〜Dream〜
今起こっている出来事をどうにか“現実”として理解するのに、俺はしばらく時間が掛かった。
だって普通に有り得ない。
何故、俺は倒れていて
何故、体が動かないのか
理解出来ない。
理解出来るわけがない。
「………………ッ」
だけど嫌と言う程、痛みは鋭さを増していく。
「……いい気味ね、純。」
頭上から声が聞こえ、俺は顔を上げた。
「……チカ……っ…」
「──あたしを裏切るなんて許さないんだから。
………ねぇ、純?」
クスクスと笑うチカは、
『何か』をヒラヒラと俺の前にチラつかせる。
「………………!」
それは────…
「……これが何か分かった?」
「───…やめろ…っ!
やめろチカ!!!!!」
身動きが出来ない俺の叫び声を嘲笑うかのようにチカは微笑み、
━━━━━━バリッ!
────……ヒラ
ヒラ────……
「……そ……んな……」
彩が描いた絵が無惨にも
バラバラに
ヒラヒラと
俺に降ってきた