Dearest 1st 〜Dream〜
「初めて…会った時のこと覚えてるか……?」
“…は、初めまして……”
「ほんまに…
可愛いなって思った…。」
“漢字はね、
『彩』
って書くんだよ ”
「でもすぐに分かった…
彩はぶんが好きやって…
ほんまはぶんにイラついて仕方なかった。
何で俺を見てくれへんのって思う時もあった…
分かってたのに、
どうしても俺に振り向いて欲しかった─…」
“思ってるだけでいいの!
それだけで幸せなの!!
朝岡さんには分からないよ!!”
「それでもそばにいたくて──…
一番に頼って欲しかった……。」
“無理だって分かってるんだぁ…
でも、今はどんな形でも傍にいられるだけでいいの。
それだけで幸せなの─…”
「好きになって……
ごめん────…」
「─────…っ」
俺が好きになんかならなかったら、巻き込まずに済んだよな。
こんな小さな体に、どれ程大きな傷を負わせたんだろう?
──…ごめんな。
好きになんかなって……
ごめんな───……。