Dearest 1st 〜Dream〜
「────…っ……ぅ…!!」
こちらの方が夢であってほしいのに、この苦しさは明らかに夢ではない。
━━━━━ガタン!!
首を締めるチカの手を、
残る力全てで振り切れば、
「─────…はぁっ…
はぁっ───……
…………はっ………」
肺の奥深くまで酸素を掻き込んだ。
「───…チ…カ……っ……!?!?」
そして、何が起こったか分からない動揺を全てチカにぶつける。
「────…フッ……」
チカは悪寒がするような笑みを浮かべ、ユラリと立ち上がる。
「……お前──……っ」
「───純がいけないのよ」
「…………は……?」
「───あの子の名前を呼ぶ、あなたがいけないの。」
「………な……っ」
まさか
まさかチカは
俺が寝てる隙に合い鍵で入ってきて
たまたま彩の名前を寝言で呼んでしまった俺の首を──……
絞めたって……いうのか……?