Dearest 1st 〜Dream〜
「────……なっ……」
三人は驚いたまま声を失くし、動かなくなった。
「……夏の夜に……
俺がかなり酒飲んだ日あったやろ……?
あの日───……
チカが俺の部屋に入ってきたみたいで……
それで────……
酔って訳分からんまま………
彩と間違えてチカを………」
「───…そん……な…」
「夢やって思ってた…。
だけど──……っ」
それは否定出来ない現実で、その証拠にチカの中には………
「どうすんだよ……!」
「───どうするも何も堕ろせっていう選択肢はないやろ!!!!!!」
壱の質問に俺が怒鳴るように返事を返すと、三人はじっと俺を見つめた。
「"どうする"って聞くお前らがおかしいんとちゃうんか!?!?
───……俺の………
子供やで…………?」
たとえ間違ってもsexすれば子供は出来る。
理性失くしてたからとか
酒に酔ってたからとか
……そんなのただの言い訳で通用しない。
「───…大学もやめて働く。
紅も……
────解散しよう。」
「……………!」
俺の一言で、三人は更に凍りついた表情を見せた。