Dearest 1st 〜Dream〜
─────ハァッハァ……。
「………ごめ………
純……ごめんなさい……」
目の前にあったベンチを蹴り倒すと、チカは嗚咽を出して泣き出した。
「……真剣にお前と子供の未来を考えてた俺って……
何やったん………?」
「……………っ」
「……確かに……
俺が今までチカの気持ちを理解してなかったのが悪かった。
だからこそ、俺はこれから向き合っていこうって……
そう決めてたのに………」
「…………」
「………もう────…
無理や…………
子供がいなかったからとかじゃなくて……
お前を信用出来ひん……
………ごめん───……
もう…………
終わらせてくれ………。」
────俺はそう言って、この闘いに終止符を打った。
長くて長くて
先が見えなかった一つの闘いが……
ようやく、
幕を閉じた。