Dearest 1st 〜Dream〜
「───行こう。
車ないから歩きやけど…。」
「───うんっ!」
俺が差し出した手に、彩はそっと手を差し出し返した。
その小さな手を握り締め、今ゆっくりと俺は歩き出す。
こうやって、この星を一緒に歩ける幸せを噛み締めた。
悲しくなったらいつでも呼んで?
すぐ飛んでいくから。
泣きたくなったらいつでも言って?
そばにいることくらい出来るから。
溺れたらいつでも叫んで?
必ず助けてあげるから
春の優しい光と風に包まれながら、君と二人で。
歩きながら、そんな事を強く強く思った。
この思いを
全て君に捧げよう。
Dearest
最愛なる、君へ
──Dearest 1st dream─
【完結】
To be continued
DEAR 2nd life...