Dearest 1st 〜Dream〜




「それ俺も思ってた!!

何か今日やたら純がニヤニヤしてるんだよね!!」




壱も一緒になって俺に攻め寄る。





「…………」





「……何かいいことあったの?」





マリアが瞬きせずに俺をじっと見つめる。





「昨日地元の高校戻ったんだって?



何かいい出逢いでもあったか?」





────ギクッ!





吾郎が一番的確に俺を見透かす。





もう何年も付き合ってる仲だから鋭いにも程がある。





…………





どうにもこうにも身動きが出来なくなった俺は……







「……まぁ……





そんな感じ……?」






俺が俯きそう言うと、

みんなで目を合わせて止まってしまった。






「……うぅっそ?



純が?!あの女嫌いの純が?!」






「……びっくり……」






「一昨日まで女に興味ないって言ってたあの純が?」






「ちょっ…

お前らなー……」






言い草酷くないか?





そう言葉を続けようとしたけれど………






俺を無視して三人はお祭り騒ぎをし出した。



< 41 / 402 >

この作品をシェア

pagetop