Dearest 1st 〜Dream〜
「それ俺も思ってた!!
何か今日やたら純がニヤニヤしてるんだよね!!」
壱も一緒になって俺に攻め寄る。
「…………」
「……何かいいことあったの?」
マリアが瞬きせずに俺をじっと見つめる。
「昨日地元の高校戻ったんだって?
何かいい出逢いでもあったか?」
────ギクッ!
吾郎が一番的確に俺を見透かす。
もう何年も付き合ってる仲だから鋭いにも程がある。
…………
どうにもこうにも身動きが出来なくなった俺は……
「……まぁ……
そんな感じ……?」
俺が俯きそう言うと、
みんなで目を合わせて止まってしまった。
「……うぅっそ?
純が?!あの女嫌いの純が?!」
「……びっくり……」
「一昨日まで女に興味ないって言ってたあの純が?」
「ちょっ…
お前らなー……」
言い草酷くないか?
そう言葉を続けようとしたけれど………
俺を無視して三人はお祭り騒ぎをし出した。