Dearest 1st 〜Dream〜
俺は知っている限りの彩を三人に話した。
高校一年生になったばかりの15歳。
壱並みに低い身長とチビさ加減。
目が大きくて睫毛が長いのが印象的なこと。
ニッコリ笑った顔が忘れられないこと。
キラキラ光る瞳。
頑張り屋な一面。
昨日交わしたメール。
彩という名前と漢字。
お互いに交わした名前の由来について──……。
──…そして、
俺が初めて感じた温かい気持ちについて……
「───…ふぅん…」
マリアが頬杖をついて俺を観察する。
「なぁんか純が純じゃないみたいっ♪」
壱は相変わらずニコニコと笑ってそう言った。
「─…純、幸せそうだよ。
今までにない顔してる。」
「……そうか……?」
「うん、俺が言うから間違いないよ。」
吾郎があまりにはにかんでそう言うから、俺は首を傾げた。