Dearest 1st 〜Dream〜




「やっと繋がった~…!


良かった……。


いきなり電話切られてびっくりした……。」






……………




ぶんが慌ててそう口走るのを、俺はただ茫然と横で聞いていた。





「あの後何回電話掛けても繋がらないし…


本当に心配した…」






──…俺もやよ……






「大丈夫?」





敏感になった聴覚を研ぎ澄ませ、彩の安否に胸が痛くなる。






「…え?そうなの?」






………………?






「見舞い、行こうか?」






──────えっ!?






見舞い?




見舞いって─…?!






「いや、いいよ。

心配だしさ……」






何やねんろ…?




入院…してるとかか……?





ドクンと嫌な鼓動を感じながら、俺はぶんの言葉を待った。




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