Dearest 1st 〜Dream〜
「───おっ…」
──ピカッ、ピカッ…。
そこには、待ち望んでいた“新着メール受信”の文字。
「えっ何なに?!
まさかアヤヤからのメール?!見たい見たい!!」
「ちょっ…!おい!!
こら壱!」
「あたしも見たーい」
「俺もー。」
「……何でやねん…」
こーいう時だけ息がピッタリな三人に脱力しながら、俺は受信ボックスを開いた。
────ピッ…
From;彩
Re;
──────────
ありがとー😣💦💦
もうだいぶ体調良くなったよ😌✨
あっ‼💡
高山さんからお見舞いのお菓子もらったよ😭
本当ありがとう😢✨
また部活で会おうね😁🎵✨
-END-
───パタンッ!!
メールを読んだ瞬間、
さすがに恥ずかしさのボルテージが上がってケータイを閉めてしまう俺。
「きゃーっ!!!!♪
むっちゃ女の子らしいメールぅ!!」
「…壱うざい…」
「やー本当にね。
あたし一年に一回くらいしか絵文字使わないから見習わなきゃ…」
「お前は見習え。」
「いやーこんな純見たことないよ。何かすごいな…」
「……そう?」
俺が言った後すぐに三人は首を何度も縦に振った。
「──純をここまで変える“彩”って一体何者なの?」
「え?」
「だよねー。
純さ、アヤヤの話する時すっごい優しい顔してるもん!!」
「恋ってやつぁ怖いねー。鬼を人間にするんだから。」
「おい吾郎!誰が鬼や誰が!」
───四人でそう笑いながら、俺はもう一度メールを見て微笑んだ。
吾郎達が言うような変化は自分では分からない。
────でも。
今思う事はただ一つ。
………彩。
早く、
君に会いたい。