The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
フューニャが可愛いのは良いとして。

「それにしても、夫婦で結婚指輪ってやっぱり良いものですね…」

ルレイアさんは、ルルシーさんの方をじーっと見ながら、うっとりとそう言った。

しかしルルシーさんは、必死に視線を逸らしていた。

あ、そうだ…。ルレイアさんに結婚指輪のカタログ、渡す約束してたんだよな。

今度持ってこよう。

「ルルシーの誕生日は…やっぱり結婚指輪をプレゼントすることにしましょうか…」

と、いうルレイアさんの一言で、俺は思い出した。

「あ、そうか…。ルルシーさん、そろそろ誕生日なんですよね」

「ちょっとルヴィアさん?俺のルルシーの誕生日、忘れないであげてくださいよ」

「済みません…」

それでさっきから、プレゼントがどうとか言ってたんだな。

上司の誕生日を忘れてしまうとは。不覚。

「良いよ、俺の誕生日なんかいちいち覚えてなくても…」

ルルシーさんは興味無さそうにそう言うけども。

今回の革命の件で、ルルシーさんには非常にお世話になったし…。

…やっぱり、今年は俺も何か用意するべきかな。

「ルルシーさん、俺も何かプレゼントしますよ。何か欲しいものはありませんか?」

「ない。お前までそんなこと言い出して…。気を遣わんで良いよ」

ルルシーさん、相変わらず欲がない。

彼は何も要らないと言うけど、やっぱり何か用意しておこう。

何が欲しいのかな…。ルルシーさん、ルレイアさんのこと好きだからな…。ルレイアさんTシャツとか売ってれば、プレゼントするんだけど。

帰って、フューニャにも意見を聞いてみることにしよう。
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