The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
…。

「私もそう言うだろうと思っていた。同情だけで、命を懸けて一緒に戦ってくれなど…虫が良いにもほどがある」

「なら、何故聞いたんです」

「我らのリーダーからの伝言だからだ。願わくば、我らに同情して、力を貸して欲しいとな」

「あんたのとこのリーダーは、糞みたいな楽観主義者ですね」

それで革命軍のリーダーが務まるのか。

と、思ったが。

「無論、リーダーもこんな要求が通るなど思ってはいない。ただ…同情の気持ちも、多少は持って欲しかっただけだ」

「あぁ…?」

確かに、あんな糞みたいな国に生まれて、お気の毒様とは思うけど。

「なら、俺達を納得させるだけの見返りを提供する用意があると?」

「あぁ」

…どうやら、そのリーダーとやら。

あながち、ただの夢みがちなアホって訳でもなさそうだな。
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