The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
…そんな訳で、復活を果たした俺は。

フューニャとミルミルと三人で、ルティス料理専門店に向かった。

俺本当にいても良いのかなぁ。お友達と二人きりでご飯食べたいんじゃないのか。

とにかく、ついてきても良いと言ってくれたので、俺は出来るだけ大人しくしておこう。

捨てられた犬が、今度は借りてきた猫のように大人しく食事しよう。

そう思っていたのだが。




「ふむ、やはり本場のルティス料理は美味じゃな」

「箱庭帝国にも、ルティス料理のお店はあるんじゃないの?」

「あるがな、やはり本場の方が美味じゃ」

まぁ、箱庭帝国のルティス料理店はまだ、あくまでもルティス料理の模倣、の段階にとどまっているのだろうから、それも仕方ない。

そもそも箱庭帝国の郷土料理は、美味しくないことで有名だったそうだから。

箱庭帝国の食文化もこれからである。

まぁ俺はこんな専門店の料理なんかより、フューニャのご飯の方が百倍は好きだけど。

比べるのもおこがましい。

すると、俺の心のうちを見透かしたかのように、ミルミルが、

「…フューシャの旦那よ、名前は確かルヴィアとか言ったか」

「…うん?」

俺?

「フューシャの飯と、この店の飯はどっちが美味だと思う?」

「は?そんなのフューニャのご飯の方が美味しいに決まってるだろ」

今そう思ってたところだよ。丁度。

「ふむふむ、そうか。フューシャは昔から料理上手だったからの」

「俺もそう思う」

フューニャのご飯食べたら、よそで食えんよ。本当。

悪いけど、料理の腕だけはルルシーさんよりもフューニャの方が上だと思ってる。

済みませんルルシーさん。さっき慰めてくれてありがとうございます。

「…」

フューニャは、よってたかって自分のことを褒められたものだから、照れているのかそっぽを向いていた。可愛い。

「それでルヴィアよ。前々から聞こうと思っておったのじゃが、そなた、フューシャの何が良くて夫婦になったのじゃ?」

「何がって…」

…何かな?

…全部?全部だよな。

これ、って一つに絞れない。

「可愛いしさ…。料理上手だし、しっかり者だし…一緒にいてめちゃくちゃ癒されるし。それに、何と言うか…守ってあげたい、って気にさせられるんだよな。あっ、それと笑った顔が可愛い。いや、笑ってなくても可愛いけど。あと、それから…」

フューニャの何処が好きかを、指折り数えて一つずつ並べ立てているのを。

ミルミルは、半笑いで面白そうに聞いていた。

「とにかく全部好きなんだけどな。几帳面で、よく気がつくし。真面目だし。何より甘えて抱きついてくるときが一番可愛くて。怒ってるときも可愛いけど。あっ、これさっきも言ったか?それから髪を撫でたときに…」

「…もう良いです!黙っててください」

折角フューニャの萌えポイントを語っていたのに、途中でフューニャに止められてしまった。

えっ、まだ序章なのに。
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