The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
アイ公との合流ポイントは、近くにある駅の入り口。

電車を使う学生やリーマンが行き交うその場所で、アリューシャは駅構内の柱にもたれて、アイ公が迎えに来てくれるのを待った。

ライフルはケースに入れてあるから、一般人に見られても楽器か何かだと思ってくれることだろう。

は~…。アイ公まだかな~。

ま、鼻歌でも歌ってりゃ来るだろうと思った、そのとき。

アリューシャがもたれている柱の反対側に、人影が現れた。

微塵の殺意も感じなかったから、アリューシャも動かなかった。





「…ご機嫌だね、チビ公」

「…ふぇ?」




案の定、聞こえてきた声は…とても懐かしいものだった。




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