The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「大体あなた達、帝都放り出してこんなところ来てて良いんですか?」
仮にも帝国騎士団のトップ4がさ。悠長なもんだよ。
「俺もそう言ってオルタンスを止めたんだけどな…。聞かなかったんだよ、こいつが」
と、アドルファス。
あ?何で?
するとオルタンスは、
「だってルレイアと遠足と言われたら、行きたいじゃないか」
「うわー、きっしょ。誰があなたと遠足行きたがるんです?俺はルルシーと!遠足に行くんです!」
「そう言われても…。俺だってルレイアと遠足に行きたい」
「ふん、キモっ。あなたが遠足メンバーなんてキモ過ぎて蕁麻疹出そうですよ」
俺達のそんなやり取りに、ルルシーは、
「…あのな、お前ら。一応言っておくが、遠足ではないからな」
「アイ公。ワッフル開けてー」
「はいはい、開けてあげようね」
「お前らも聞け。良いか、遠足じゃないんだからな」
ルルシーのこめかみにはぴきっ、と血管が浮いていた。
しかし。
「ルレイア、あのね、私フライドポテト作ってきたの。食べる?」
「わぁい。さすがシュノさん、気が利きますね~」
「ルレイア先輩、俺はおにぎり握ってきた」
「…お前ら、これから敵の拠点に殴り込みに行くんだって分かってるか…?」
良いじゃないか、別に。
今にも吐きそうなくらい緊張して、神妙な顔して電車に揺られていたら、他の乗客にも怪しまれるよ。
どうせなら愉快に行こう。
しかし、この場にアストラエアがいなくて良かった。
あいつだったら、今のこのゆる~い雰囲気に耐えられず、二、三回は怒鳴っていただろうからな。
折角お忍びで来たのだから、周りにも遠足だと思わせておけば良いのだ。
俺達がおおっぴらに部隊を動かし、大挙して押し掛ければ、襲撃前に『愛国清上会』に感付かれて、逃げられる可能性がある。
だから今回は、少数精鋭で襲撃に来た。
オルタンス達は確かに存在はうざいが、実力は確かなので、戦力に不安はない。
ぶっちゃけ負ける気がしない。化学兵器さえ使われなければ、の話だがな。
ま、それは大丈夫だろう。『愛国清上会』だけで『青薔薇連合会』と戦争出来るなら、始めからそうしただろうし。
それが出来ないから、奴らはグリーシュを丸め込んで『セント・ニュクス』を巻き込んだのだ。
だから、俺は割と楽観視している。
いつでも俺は楽観視してるけど。
仮にも帝国騎士団のトップ4がさ。悠長なもんだよ。
「俺もそう言ってオルタンスを止めたんだけどな…。聞かなかったんだよ、こいつが」
と、アドルファス。
あ?何で?
するとオルタンスは、
「だってルレイアと遠足と言われたら、行きたいじゃないか」
「うわー、きっしょ。誰があなたと遠足行きたがるんです?俺はルルシーと!遠足に行くんです!」
「そう言われても…。俺だってルレイアと遠足に行きたい」
「ふん、キモっ。あなたが遠足メンバーなんてキモ過ぎて蕁麻疹出そうですよ」
俺達のそんなやり取りに、ルルシーは、
「…あのな、お前ら。一応言っておくが、遠足ではないからな」
「アイ公。ワッフル開けてー」
「はいはい、開けてあげようね」
「お前らも聞け。良いか、遠足じゃないんだからな」
ルルシーのこめかみにはぴきっ、と血管が浮いていた。
しかし。
「ルレイア、あのね、私フライドポテト作ってきたの。食べる?」
「わぁい。さすがシュノさん、気が利きますね~」
「ルレイア先輩、俺はおにぎり握ってきた」
「…お前ら、これから敵の拠点に殴り込みに行くんだって分かってるか…?」
良いじゃないか、別に。
今にも吐きそうなくらい緊張して、神妙な顔して電車に揺られていたら、他の乗客にも怪しまれるよ。
どうせなら愉快に行こう。
しかし、この場にアストラエアがいなくて良かった。
あいつだったら、今のこのゆる~い雰囲気に耐えられず、二、三回は怒鳴っていただろうからな。
折角お忍びで来たのだから、周りにも遠足だと思わせておけば良いのだ。
俺達がおおっぴらに部隊を動かし、大挙して押し掛ければ、襲撃前に『愛国清上会』に感付かれて、逃げられる可能性がある。
だから今回は、少数精鋭で襲撃に来た。
オルタンス達は確かに存在はうざいが、実力は確かなので、戦力に不安はない。
ぶっちゃけ負ける気がしない。化学兵器さえ使われなければ、の話だがな。
ま、それは大丈夫だろう。『愛国清上会』だけで『青薔薇連合会』と戦争出来るなら、始めからそうしただろうし。
それが出来ないから、奴らはグリーシュを丸め込んで『セント・ニュクス』を巻き込んだのだ。
だから、俺は割と楽観視している。
いつでも俺は楽観視してるけど。