レンアイゴッコ(仮)
東雲のプレゼントは、このまま私が住めるんじゃないのかって言うくらい、たくさんあった。
髪がツヤツヤになると噂になっていたくしの他に、可愛いマグカップや傘、カトラリーに入浴剤もあった。
しかしどうやら東雲の私に対するメインイメージはお酒らしく、ワインや焼酎、それに合うおつまみまでセットだ。
それから、可愛い柄のパジャマもあった。かわいい、けれど……
「パジャマは自分の家で着ようかな」
「俺の服、嫌じゃないの」
「東雲のが良いんだ」
いい匂いがするあの服を着れなくなるのは勿体ない。
「そうだ。東雲の誕生日はいつ?」
「忘れた」
「はあん?忘れるわけないでしょ!?」
「忘れた。風呂入る」
東雲は欠伸を噛みながら、やる気のない背中で浴室へと向かった。
逃げたな……?
いいや。今度、社員名簿をこっそり拝見しよう。
「あれ……ていうか、かんなは?」
そういえば、前回連れて帰ったアザラシのぬいぐるみがいない。
きょろきょろと見渡せば、ベッドの中でコロンと転がるそれを見つけた。
髪がツヤツヤになると噂になっていたくしの他に、可愛いマグカップや傘、カトラリーに入浴剤もあった。
しかしどうやら東雲の私に対するメインイメージはお酒らしく、ワインや焼酎、それに合うおつまみまでセットだ。
それから、可愛い柄のパジャマもあった。かわいい、けれど……
「パジャマは自分の家で着ようかな」
「俺の服、嫌じゃないの」
「東雲のが良いんだ」
いい匂いがするあの服を着れなくなるのは勿体ない。
「そうだ。東雲の誕生日はいつ?」
「忘れた」
「はあん?忘れるわけないでしょ!?」
「忘れた。風呂入る」
東雲は欠伸を噛みながら、やる気のない背中で浴室へと向かった。
逃げたな……?
いいや。今度、社員名簿をこっそり拝見しよう。
「あれ……ていうか、かんなは?」
そういえば、前回連れて帰ったアザラシのぬいぐるみがいない。
きょろきょろと見渡せば、ベッドの中でコロンと転がるそれを見つけた。