Re:Love〜7年越しに愛されて〜


項垂れるように謝罪をすると、少しの無言の後に「何がだ」と返事があった。


「あんなみっともない所見せて醜態晒して、湊くんまで巻き込んで…。たまたまだったの、あんな所で会うなんて思わなくて」
「…いいよ、気にしてないから」
「本当なの、嘘じゃない、湊くんに乗り換えただなんて違う!私は湊くんのことが本当に好きだからちゃんと付き合おうって、」
「本当に気にしてないんだよ」


ポンポンと優しく頭を叩かれて顔を上げれば、いつもと変わらない顔が自分を見つめていた。


「日菜がそんな女じゃないって分かってる。別れたとはいえ2年も付き合ってたんだぞ」
「…そう、かもしれないけど」
「それにあの男が言うように日菜が医者だからって乗り換えるような強かな女なら、そもそも俺はフラれてないだろ?」
「……」
「日菜があいつに向かって俺との交際を断言してくれたから、それで十分だ」


気を悪くするどころか少し嬉しげに見えていたのはそのせいか。

そこでやっと肩の力が抜け、湊の手を借りてようやく立って歩けるようになった。






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