Re:Love〜7年越しに愛されて〜
祝福する気も無ければ心底どうでもいいが、これでまたお互い変な噂を立てられなければ良いのだがと思ったところで、ふと足を止めた。
ーー妊娠?
その言葉が過った瞬間、ここ最近ずっと感じていた違和感に気付いた気がした。
「双葉ー?どうした、お前もなんか飲むか?」
前を歩いていた先輩が自販機からひょっこりと顔を出して声をかけてきた。
ハッと我に返った日菜子は「はい!」と返事をしながら駆け寄りその隣に立つ。
「えと…じゃあココアをお願いしても良いですか?」
「おーいいぞ。今日はミルクティーじゃないんだな」
「なんかチョコレートの甘味が欲しくなって」
「分かる分かる。今日のはやたら神経すり減る内容だったよな」
先輩がボタンを押して落ちてきたココアを取り、お礼を伝えて再び歩きだす。
ーーひとまず今は切り替えよう
恐らく間違いはないけれど、仕事が終わるまでの数時間は忘れる事にした。