Re:Love〜7年越しに愛されて〜


「仁科先輩とはどう?上手くいってる?」
「う、うん…」


なんだろう。
咲苗はこんな雰囲気をする子だったろうか。


「えと…今度皆んなには改めて報告はするつもりだったけど、結婚することになって…」
「…へえ」


その瞬間、ガチャリと乱暴に置かれたカップの音にビクリと身体が震えた。


「さ、咲苗…?」


ヒヤリと汗が首筋を伝い、震える声で彼女の名前を呼んだ。


「…日菜子ちゃんって、本当にずるいよね」
「え?」


スッと細められた視線は日菜子に対する嫌悪で満ちていた。


「ねえ、どうやって仁科先輩を誑かしたの?日菜子ちゃん、特別美人でもなんでもないよね。…ねえ、どうして?」
「……」
「私、ずっと仁科先輩が好きだったの」


悲痛にも聞こえる咲苗の声に、胸が痛いほどに締め付けられた。




< 127 / 179 >

この作品をシェア

pagetop