Re:Love〜7年越しに愛されて〜
この事を他のメンバーは知っているのだろうか。
湊からも何も聞いた事は無い。
目の前で肩を震わせながら泣く咲苗に酷く胸は痛むものの、自分が何を言っても傷つけるだけかもしれないと思うと何も言葉が出なかった。
しばらく無言の時間が続いた後、「だからね」と咲苗が消え入りそうな声で言い数枚の写真を取り出して見せてきた。
「コレ、先輩の実家に送っておいたの」
「…!」
それは自分と井原が2人で並ぶ写真で、付き合っていた頃のものから最近のものまであった。
最後に顔を合わせた百貨店の写真は、ご丁寧に日菜子と井原が見つめあっているよう見えるように切り抜きをされていた。
途端に全身からサーッと血の気が引き、咲苗の声も遠くなっていく。
「手紙も書いたんだ。日菜子ちゃんがこの人から先輩に乗り換えた事、今も隠れて会ってること…先輩を騙してるって事、全部書いた」
「…なん、で」
「そんなの、日菜子ちゃんが苦しめばいいって思ったからだよ」