Re:Love〜7年越しに愛されて〜



病院までは湊が車で迎えに来てくれ、その足でひとまず必需品だけでも移してしまおうと日菜子の家に来た。

荷物をボストンバッグに詰めていると、背後から湊に声をかけられた。


「日菜…俺の早とちりかもしれないが、お前あの手紙の差出人を知ってるんじゃないか」


ヒュッと声にならない音が喉から聞こえた。

こういう時ばかりは湊の頭の良さに困ってしまう。

鋭い指摘にドクドクと鼓動が脈打つのを感じつつ、平静を装おいながら返事をした。


「知らないよ。どうしてそう思うの?」
「電話した時、俺は手紙が届いたって言っただけなのに既に内容を知ってるような口振りだったから」
「……」


墓穴を掘ったのは自分だった。

あの時は誤解されたくない気持ちが先走って湊の言葉を遮ってしまったとはいえ、ほぼ確信をつかせてしまっているではないか。


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