Re:Love〜7年越しに愛されて〜
他愛無い会話をしながら湊の心配症で早々に帰宅が決まり、駐車場へ向かうこととなった。
車を停めてあるその場所は下の階にある連絡通路を挟んだ建物にあるので、其処へ向かう為には下りのエスカレーターで降りなければならない。
故にその場所に差し掛かり、足をかけようとしたその時だった。
ドン!と背中を強く押されてバランスを崩したのは。
「ーー!」
背筋が冷えたとかそんなレベルじゃなかった。
自分の体の中にはまだ不安定な小さな命がある。
何に変えてもそれだけは守らねばと、混乱する中で咄嗟に腹を抱えて襲いかかる衝撃を覚悟し、目を強く瞑った。
けれど幸いな事にそれは間一髪で免れ、隣に立っていた湊に支えられている事に気付く。
そして自分を支える腕とは反対の手で、日菜子の背中を押した人物の手を握っていることも。
「…やっぱりお前だったんだな、立石」