Re:Love〜7年越しに愛されて〜
そのサークルに入ったのは高校が同校だった友人に誘われたからだった。
普通にアウトドアにも興味はあったし、大学から始めたスノーボードは元々の身体能力の高さも相まってすぐに上達して楽しかった。
サークル内の異性から教えて欲しいとせがまれた時も、まあこれも交流のひとつだと思って大して気にはしなかった。
高い確率で告白されるには至ったが、軽い気持ちで付き合うと狭いコミュニティの中では後々面倒になる事は想像せずとも分かったのでどれも丁重に断った。
そんな事が続いた2年生の冬、突然サークルに入ってきたのが日菜子だった。
「暑いのと虫が苦手なので冬だけの参加ですが、よろしくお願いします」
そう言ってスキーウェアに身を包み頭を下げた日菜子は小柄で華奢で、ガタイのいい男性陣に囲まれたその姿はまるで雪うさぎでも紛れ込んできたかのようだった。
経験者と言ってはいたがほどほどだろうと思っていた考えは一瞬で覆された。
意気揚々と単身で上級者コースのリフトに乗り込み、駆け抜けるかのように凄まじいスピードで滑り時折技も決めるその姿に唖然としたのは記憶に新しい。
下に降りた瞬間に自分と同じように驚いた面々にあっという間に囲まれたが、日菜子は戸惑ったように眉を下げて「地元が寒い地域でよく滑ってたので」と愛想笑いを浮かべるだけだった。