Re:Love〜7年越しに愛されて〜
その後仕事を済ませて自宅に帰り、時刻は21時を半分過ぎたところだった。
ソファーに腰をかけて一呼吸置き、意を決して通話ボタンを押した。
「話ってなに?」
相手が電話に出たのを確認すると挨拶もせずにそう告げた。
『日菜子、違うから。お前誤解してるよ』
「謝罪も無しに言い訳?そんな話なら切るよ」
時間の無駄だった。
呆れ果てて耳からスマホを離そうとすると制止の声が耳を突く。
『本当に俺たち別れるのか』
「その方がそっちだって都合いいでしょ?」
『…分かった』
アッサリと身を引かれ、自分で望んだ事なのに胸が痛む。
所詮5年付き合ってこの程度だったのかと思うと、酷く虚しくなった。
『別れるのはいい。…けど、会社の奴らに変な事言わないで欲しい』
「は?」
『部署が違うとはいえ俺達同じ会社だろ。変な噂広がったらお互い働きにくくなるじゃん』
「…なに?浮気を認めるってこと?」
『何度も言うけどしてないから。…証拠だってないだろ?』
「っ!」
カッと頭に血が昇り、言いたい事は山ほどあるのにそれを言葉にできなかった。