Re:Love〜7年越しに愛されて〜


結局話をしたいなんてただの建前で、自分の身を守りたかっただけなのだこの男は。

怒りに震える唇をキュッと強く噛み締め、もういいと冷たく吐き捨てた。


「なんであんな事したのとか、あれは誰だったのとか聞きたい事はあったけどもういい」


どうせ問いただしたところで吐きはしない。

何よりこんな男に何年も懸想して振り回されてきた自分が情けなくてたまらない。

正式に婚約していた訳でもないからこれ以上噛みついたところで得るものなんて何も無いし、何より相手を調子づかせてその目に醜態を晒すだけだ。

悔しい事に、この男に弄ばれていたのだと認めるしかない。

だったらせめて、去り際くらいは自分の意思で飾りたい。


「会社の人には何も言わないから安心してよ。私だって浮気された女なんてレッテル貼られるの、死んでもゴメンだわ」


性懲りも無くまだ言い訳をしようとする声を無視して乱暴に電話を切った。

もうこの際、浮気をしてようがしてなかろうがどうだっていい。

あんな不誠実な男とこれから友人としてだって付き合っていくことなど到底無理だ。


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