Re:Love〜7年越しに愛されて〜
その後は食事も終えたしそろそろ店を出ようとなり、会計に立った所で半分出すと申し出たにも関わらず押し切られてしまいそこで一悶着あったが「じゃあ次は日菜が出してくれ」とさり気なく次の約束を取り付けられた事であっさりと懐柔されてしまった。
そうして店を出て解散となるかと思いきや、車で来ていた湊に送るから乗るように言われまたも甘える事になった。
こんなのもう完全にデートじゃないかとドキドキしながら助手席で居心地悪く小さくなって座っていると、隣から不意に名前を呼ばれた。
「明日は何か予定あるか?」
「え?無いけど…」
「なら…もう少し時間いいか」
そう言って目が合った湊は、何処か熱の籠った瞳でこちらを見ていた。
「お前がどういうつもりで今日ここに来たか分からないが、少なくとも俺には下心がある」
「…っ」
スッと伸びてきた手が膝の上で重ねていた手に乗った。
「嫌なら振り払ってくれ」
懐かしい手のひらの感覚にかつての感情が蘇ってくる。
嫌な訳ない。あるはずがない。
だって、湊とは嫌いになって別れた訳じゃないのだから。
「嫌…じゃ、ない」
俯きながらそう言うと、重なっていた手が強く握られた。
「…俺の家でいいか?」
湊の静かな声に、日菜子は小さく頷いた。