Re:Love〜7年越しに愛されて〜
確かに、湊とは交際は順調だった。
けれどそれは2人の生活のバランスが合っていた時のこと。
工学部だった日菜子が四年制なのに対し、医学部の湊は六年制。
当然学年が上がるにつれ進級のための試験や実習が入ってどんどん忙しくなる湊に対して早々に就職先が第一希望の所に決まった日菜子が残すのは卒論のみ。
それもそこそこ優秀な成績を残していた日菜子にとってはそれほど追い詰められるものでもなく暇な時間が出来てしまい、次第に2人のバランスが合わなくなっていった。
そこで湧き上がってしまうのは寂しさで。
それまで会えていた時間でさえ忙しい湊には難しくなっていき、このまま気持ちまで離れていってしまうのではと不安ばかりが募った。
けれどそんな事を言える筈がなかった。
重い女だと思われたくは無かったし、足枷には絶対になりたくなかった。
けれどせっかく会えてもいつも疲れた顔をしていて、デートも家で過ごすばかりで旅行なんてもってのほか。
いつかこの不満が爆発して取り返しのつかない事になりそうで怖かった。