Re:Love〜7年越しに愛されて〜



「湊くんがボロボロになっちゃうのが嫌だったんだよ!ただでさえ大事な時期だった君の足手纏いになりたくなかった。…いつか、いつか邪魔だって言われそうで、怖かったんだよ…」


今でもあの時の事は鮮明に思い出せる。

「分かった」の一言だけ言って直ぐに背を向け帰って行った湊の背中に絶望した。

けれどその後、立派に医者の道へと進んでいく彼の姿を見てこれで良かったんだと思えたからこそ耐えられた。


本当は大好きだったし、別れたくなんかなかった。

必死な日菜子の言葉を聞くや否や湊はため息をつき、そこで初めて気に入らないとばかりに眉を寄せた。


「そんなくだらない理由なら、俺は別れたくなかった」
「何もくだらなくなんか…」
「だってそうだろ。俺は日菜に嫌われたと思ったから別れを受け入れたんだ。そうじゃなきゃ何で好きな女を横から掻っ攫われておきながらそれを指咥えて見てなきゃならなかったんだ」
「……」


驚きで目を剥く日菜子に湊は容赦なく顔を近づける。



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