Re:Love〜7年越しに愛されて〜


「お姉ちゃんさあ、そもそもなんで湊さんと別れたか思い出してみなよ」
「え?」


いい具合に焼けた肉を日菜子の皿へと移し、視線は網の上に向けたまま那月が言う。


「お互いにちゃんと話してこなかったからそうなったんでしょ。それならちゃんと聞きたいことは聞かないと」
「……」
「お姉ちゃん贅沢だよ。私だってハイスペックイケメンにそんな風に愛されたい」


那月がいつもより棘のある言い方をしている理由が分かった気がした。

確かに真っ直ぐな想いを伝えてもらっておいてウジウジと悩むなんて側から見れば贅沢な悩みだ。


「ごめん那月…私そんなつもりじゃなくて」
「知ってるよ。お姉ちゃんは石橋を叩いてもなかなか渡ろうとしない人だもん」


けどね、と那月はトングを置いて真っ直ぐに見てきた。


「恋人だろうが夫婦だろうが絶対なんて無いと思う。けど、信じなきゃ始まるものも始まらないでしょ」



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