Re:Love〜7年越しに愛されて〜
此処に来るのは初めてではないので目当ての店まで真っ直ぐ歩いて店に入った。
足りなくなったものを思い浮かべながら商品を選んでいると、湊が籠の中を見ながら話しかけてくる。
「自炊するようになったのか」
「え?あー…そりゃあ、もうアラサーだしねぇ」
大学時代、日菜子が学食と惣菜に頼りきっていた事を言っているのだろう。
研究やら遊びやらで今より生活が不規則だったのもあったし、一人暮らしでは自炊も割高になるのでほとんど料理はしなかった。
けれど20代後半にも入ると否が応でも代謝が衰えて外食を続ければ体型がみるみる崩れていってしまうのと、何より結婚を意識せざるを得なくなったので時間の許す時は作るようにしていた。
得意とまではいかないが、人並みには出来ると自負している。
「先週の日曜日だって料理出したでしょ」
「あれ惣菜じゃなかったのか」
「失礼な。作り置きだよ」
「そうか。美味かったぞ」
「…なら良かったよ」
とりあえず湊の口には合ったようで安心した。
ひと通り選び終えて会計へ向かおうとすると、湊がひょいと横から籠を取り上げた。