Re:Love〜7年越しに愛されて〜


「もう我慢しないって言ったろ」
「ん?」
「日菜にしてやりたいことは全部するって決めてんだ。だからこれは俺のエゴ。気にするな」
「……」


この人は今日1日で何度人を恋に落とさせれば気が済むのだろう。

そもそも自身の面の良さを理解しているのだろうか、そんな見た目で熱烈に迫られて落ちない女がいるなら今すぐ此処に連れてきてくれ。

しかも全部エゴだと、決して押し付けがましくも言わない。

どれだけ自分の事を大切に想ってくれているか、それだけで分かる。

贅沢だと那月は言ったけれど、本当にそうだと思う。

こんな調子なら3ヶ月後に自分は一体どれほど湊に溺れてしまっているか、少し怖いくらいだ。


そんな事を考えながら並んで歩き、連れてこられたのは高級感のある外観のレストラン。

ドレスコードでない事に慌てたが今の格好で大丈夫だと念を押され入店すると、本当にアッサリと席に通された。

既に料理もコースで予約されているらしく、飲み物だけ確認されて前菜が目の前に置かれた。




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