Re:Love〜7年越しに愛されて〜



「分からねえってのが本当だが、まあ…強いて上げるとするなら多分あの時だな。初めて日菜の笑った顔見た時の事がずっと頭に残ってる」
「……」


それだけ?と言いたげな日菜子の視線を他所に、湊は遠くを懐かしむような顔をした。


「心を開いてくれた瞬間とでも言えばいいのか、いつも硬い顔してた日菜が笑った時、すげえ可愛いって思った」


ありきたりな話だよ、と湊は最後に付け加えた。

日菜子には全く身に覚えの無い話だが、不思議と不満だとは欠片も思わなかった。

あまりにも湊が愛おしそうに話すから、ドキドキと胸が高鳴ってそれどころではなかったのだ。


その後も気持ちが落ち着かないまま食事が進み、デザートでバースデープレートを用意してもらっていて感動しつつどれも美味しく頂いたけれど、時折見せる湊の優しい表情にはずっと胸が高鳴りっぱなしだった。



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