Re:Love〜7年越しに愛されて〜
ピアスの穴を開けたのは大学3年生の春だった。
それまでおしゃれは身だしなみくらいの感覚だったが、見目の良い湊と付き合いだしてからは気にかけるようになり、やはりイヤリングよりはピアスの方が可愛いし種類が多いという理由で思い切って開ける事を決意した。
自分でするのは怖かったので病院で開けた。
けれど今思い返せば、それが幼い頃からビビりで新しい事に恐怖を覚えるような自分が初めて勇気を出してやった出来事だった。
それだけ湊の事が好きだったのだと改めて思うと、とてもむず痒い。
「双葉さん、ピアス変えました?」
事務の女性に仕事のサポートを頼みに席に赴いた時、二つ年下の彼女はそう声をかけてきた。
「うん。貰い物なんだけど普段使いも出来そうだからつけてきちゃった」
「似合ってますよー!しかもそれ多分本物のダイヤですよね?」
「そうみたい…」
金額は怖くて調べなかったけれど、朝起きて身支度をしているとつけて行って欲しいと湊から渡されて耳に嵌めた。