Re:Love〜7年越しに愛されて〜
少し自分には派手かなと思っていたそれも、付けてみれば意外と顔に馴染んだし華も出た気がした。
耳朶に触れながら似合ってると目を細めた湊の美しい顔を思い出し、身体が勝手に熱を帯びた。
それを無理矢理振り払って気持ちを切り替え、事務員の女の子に資料を手渡す。
「修正したんだけど、送られてきた仕様ときちんと合ってるか確認して欲しいの。急ぎではないけど今週中には終えて欲しいんだ」
「了解です!」
にこりと人懐こい笑顔を向け、彼女は資料を受け取った。
「双葉さん、失礼だったらごめんなさい。それって恋人からの贈り物ですか?」
「えっ、うーん…」
聞かれるだろうなとは思ったけれどいざ直球で聞かれると困る。
井原と別れたと広まってすぐのこの状況で新しい恋人が居るなど知られるのはいかがなものか。
けれどこの如何にも高そうなピアス、誤魔化しがきくとも思えない。
しかも一応恋人とはいえ今は仮の交際だ。
なんと答えるべきか悩んでいると女の子は慌てたように目の前で手を振った。
「不躾でしたね、ごめんなさい。けど…もしそれが本当でも私は気にしませんよ。もちろん広めたりもしません!」
「え?」
「聞きました、井原さんとの事」
女性は周りに配慮してか、少し声を落として言った。