ずっと     好きな人♡♡
プールからあがると、私はなるべくラッシュガードが体にくっつかないようにした。

「どした?」

瑠依は私を見つめて言った。


「ラッシュガード白ってやっぱちょっと透けて気になって」

ボソッと言った。
ようやく言いたかったけど言いにくかったことが言えた。


「何か変だなって思ってた」

そういうと瑠依は自分のラッシュガードを脱いで、私の肩にかけた。

「嫌じゃなかったら使って。

俺は全然焼けてもいいし。

気にしないから。

もっと早く貸せば良かった」

「ありがと」

瑠依のちょっと筋肉質な肩や腕が目に入り、慌てて反らした。

瑠依の部屋へ行った時に、着替えてる時とかあった。けど、反対側を向いて見ないようにしてたし。

「今日は朱里のこと直視できなかった……」

呟くように瑠依は言った。

プールデートってハードル高いかも。




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