異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
「わふっ!」
それはカイブルとジェナロの周りをぐるぐると元気よく回っていたかと思えば、聖騎士へ甘えるように寄り添う。
「へ……?」
ロルティが気の抜けた声を出せば、触り心地のいい毛並みに包まれ安心したせいか。
彼がゆっくりと目を閉じる。
「ま、待って……!」
カイブルがダメージを受けて事切れる寸前にまで陥ったのではないかと彼女は心配して血相を変えたが、すぐにそうではないと聖騎士自身が言葉を紡ぎ説明した。
「ついに……。聖女としての力が、覚醒したのですね……」
「これ、が……?」
「ロルティ様が、初めて発動した力を、この身で受け止められるなど……。大変、光栄です……」
途切れ途切れに紡がれる言葉を不安そうに聞いていたロルティは、ゆっくりと彼から身体を離す。
「わふーん!」
元気よく鳴き声を上げた獣は彼女へ「彼のことは僕に任せて」と伝えると、尻尾をブルンブルンと振りながらロルティへ前を向くように促した。
(わたしには、倒さなきゃいけない敵がいる)
彼女はドレスの裾を握り締め、内に秘めたる怒りを解放する。
それはカイブルとジェナロの周りをぐるぐると元気よく回っていたかと思えば、聖騎士へ甘えるように寄り添う。
「へ……?」
ロルティが気の抜けた声を出せば、触り心地のいい毛並みに包まれ安心したせいか。
彼がゆっくりと目を閉じる。
「ま、待って……!」
カイブルがダメージを受けて事切れる寸前にまで陥ったのではないかと彼女は心配して血相を変えたが、すぐにそうではないと聖騎士自身が言葉を紡ぎ説明した。
「ついに……。聖女としての力が、覚醒したのですね……」
「これ、が……?」
「ロルティ様が、初めて発動した力を、この身で受け止められるなど……。大変、光栄です……」
途切れ途切れに紡がれる言葉を不安そうに聞いていたロルティは、ゆっくりと彼から身体を離す。
「わふーん!」
元気よく鳴き声を上げた獣は彼女へ「彼のことは僕に任せて」と伝えると、尻尾をブルンブルンと振りながらロルティへ前を向くように促した。
(わたしには、倒さなきゃいけない敵がいる)
彼女はドレスの裾を握り締め、内に秘めたる怒りを解放する。