異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
「わんちゃん……。もう。おにいしゃまに、迷惑かけたら、めっ!」
「わふ?」
獣は「一体これの何が迷惑なの?」と不思議そうに主を振り返る。
その間に床へ押し倒されたジュロドが犬を抱き上げ横に退けると、ゆっくりと身体を起こしてロルティを抱き抱えていた彼と視線を合わせた。
「カイブル・アカイム……!」
兄は聖騎士の姿を目にした瞬間、歯を食いしばり彼を睨みつけた。
その表情は妹と初めて顔を合わせた際に見せた姿とそっくりで、彼女はビクリと全身を震わせる。
(なんか、怖い……)
思わずカイブルの胸元を小さな手で握り締めて頼ったことも、ジュロドの逆鱗に触れたようだ。
頭を下げた聖騎士に、兄は激昂する。
「ご無沙汰しております」
「ロルティを、離せ。裏切り者……!」
「おにいしゃま? どうしたの? カイブルは、いい子だよ?」
「こいつは僕の護衛騎士を辞めて、神殿で聖騎士になったんだ! ロルティを僕達から、引き離すつもりなんだろ!? そうはいかないからな!」
いつも優しい笑みを浮かべた兄の姿は、どこへやら。
妹の言葉など耳に入らないジュロドは我を忘れ、カイブルへ怒鳴り散らす。
「わふ?」
獣は「一体これの何が迷惑なの?」と不思議そうに主を振り返る。
その間に床へ押し倒されたジュロドが犬を抱き上げ横に退けると、ゆっくりと身体を起こしてロルティを抱き抱えていた彼と視線を合わせた。
「カイブル・アカイム……!」
兄は聖騎士の姿を目にした瞬間、歯を食いしばり彼を睨みつけた。
その表情は妹と初めて顔を合わせた際に見せた姿とそっくりで、彼女はビクリと全身を震わせる。
(なんか、怖い……)
思わずカイブルの胸元を小さな手で握り締めて頼ったことも、ジュロドの逆鱗に触れたようだ。
頭を下げた聖騎士に、兄は激昂する。
「ご無沙汰しております」
「ロルティを、離せ。裏切り者……!」
「おにいしゃま? どうしたの? カイブルは、いい子だよ?」
「こいつは僕の護衛騎士を辞めて、神殿で聖騎士になったんだ! ロルティを僕達から、引き離すつもりなんだろ!? そうはいかないからな!」
いつも優しい笑みを浮かべた兄の姿は、どこへやら。
妹の言葉など耳に入らないジュロドは我を忘れ、カイブルへ怒鳴り散らす。