異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
「その……父さんの命令だって、知らなくて……」
「ジュロド様が申し訳なく思う必要など、ございません」
「でも……」
「黙っていなくなった、私が悪いのです」
「カイブル……」
ジュロドの瞳からは堪え切れずに、ポタポタと大粒の涙が頬を伝い落ちる。
カイブルが優しい瞳で兄妹を見つめていることに、気づいたからかもしれない。
(よかった。カイブルが怒っていなくて)
彼が兄を優しく包み込んでくれたからこそ、ジュロドはカイブルの胸へ勢いよく飛び込めたのだ。
「本当に、ごめん……!」
「私は気にしていませんよ」
「僕が気にするんだ……!」
「そうですか。では、謝罪はありがたく受け取らせて頂きます」
「うん……!」
涙を流す兄を抱きしめた護衛騎士は、背中を擦ってジュロドの涙が止まるまであやしていた。
その様子を、じぃっと羨ましそうにロルティが見つめていることに気づいたのだろう。
カイブルは、彼女に向かって声をかける。
「ロスティ様も、いらっしゃいますか」
「いいの?」
「どうぞ」
右手で兄の背中を撫でていた彼が、右手を広げて妹を呼び寄せる。
ロルティは今まで触れ合えなかった分だけぬくもりを確かめるように、カイブルの腕の中へと飛び込んで行った。
「ジュロド様が申し訳なく思う必要など、ございません」
「でも……」
「黙っていなくなった、私が悪いのです」
「カイブル……」
ジュロドの瞳からは堪え切れずに、ポタポタと大粒の涙が頬を伝い落ちる。
カイブルが優しい瞳で兄妹を見つめていることに、気づいたからかもしれない。
(よかった。カイブルが怒っていなくて)
彼が兄を優しく包み込んでくれたからこそ、ジュロドはカイブルの胸へ勢いよく飛び込めたのだ。
「本当に、ごめん……!」
「私は気にしていませんよ」
「僕が気にするんだ……!」
「そうですか。では、謝罪はありがたく受け取らせて頂きます」
「うん……!」
涙を流す兄を抱きしめた護衛騎士は、背中を擦ってジュロドの涙が止まるまであやしていた。
その様子を、じぃっと羨ましそうにロルティが見つめていることに気づいたのだろう。
カイブルは、彼女に向かって声をかける。
「ロスティ様も、いらっしゃいますか」
「いいの?」
「どうぞ」
右手で兄の背中を撫でていた彼が、右手を広げて妹を呼び寄せる。
ロルティは今まで触れ合えなかった分だけぬくもりを確かめるように、カイブルの腕の中へと飛び込んで行った。