異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
「これから会うのって、そうだよね?」
「はい」
「よかったー!」
ロルティはほっとしたような声を出して喜んだが、父親の心中は穏やかではない。
彼女はジェナロが明らかに不機嫌になった理由に気づくことなく、再び獣とともに美しい歌声を奏でた。
「なぜロルティは、俺以外の人間を父と呼んでいる」
「司祭がそう呼ぶようにと、ロルティ様へ強制したのです。理由は、本人に聞くのがよろしいかと」
「そうだな」
大人達の会話を気にする様子もない彼女はカイブルが足を止めたのをきっかけに、やっと最深部に到着したのだと気づく。
すっかりテンションの上がっているロルティは、今なら自身を虐げた恐ろしい養父と顔を合わせて危害を加えられたとしても、必死に抵抗できるくらい。
やる気に満ち溢れていた。
「ロルティ様。無理はしないでください」
「大丈夫! パパとカイブルが一緒なら、わたしはへっちゃらだよ!」
「では、参りましょう」
カイブルは勢いよく地下室へ繋がる扉を開き、そして――。
「ようこそ、地獄へ」
主を長年いたぶっていた諸悪の根源と、顔を合わせることになった。
「はい」
「よかったー!」
ロルティはほっとしたような声を出して喜んだが、父親の心中は穏やかではない。
彼女はジェナロが明らかに不機嫌になった理由に気づくことなく、再び獣とともに美しい歌声を奏でた。
「なぜロルティは、俺以外の人間を父と呼んでいる」
「司祭がそう呼ぶようにと、ロルティ様へ強制したのです。理由は、本人に聞くのがよろしいかと」
「そうだな」
大人達の会話を気にする様子もない彼女はカイブルが足を止めたのをきっかけに、やっと最深部に到着したのだと気づく。
すっかりテンションの上がっているロルティは、今なら自身を虐げた恐ろしい養父と顔を合わせて危害を加えられたとしても、必死に抵抗できるくらい。
やる気に満ち溢れていた。
「ロルティ様。無理はしないでください」
「大丈夫! パパとカイブルが一緒なら、わたしはへっちゃらだよ!」
「では、参りましょう」
カイブルは勢いよく地下室へ繋がる扉を開き、そして――。
「ようこそ、地獄へ」
主を長年いたぶっていた諸悪の根源と、顔を合わせることになった。