異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
「天に住まう我らが神よ。ロルティに、聖なる力をお授けください!」
ロルティが祝詞を紡げば、真っ白な毛並みが眩い光に包まれる。
聖なる力が発動し、アンゴラウサギの傷口を治療した証拠だ。
痛みで震えていた小さな身体は目をパチクリと瞬かせ、耳をぴょこんと動かしながら不思議そうに彼女を見上げた。
「きゅぅ……?」
「うさぎしゃん! もう、大丈夫だよ! わたしが傷を、治したから!」
「むきゅ……っ」
アンゴラウサギは彼女へお礼を伝える代わりに、小さな手足を動かしてロルティの胸元に頬を寄せた。
(元気になって、ほんとによかった……)
偶然か細い鳴き声を耳にしていなければ、この子は今頃息絶えていただろう。
ロルティはほっと胸を撫で下ろしながら、アンゴラウサギを地面へと下ろしてやる。
「お友達のところへ、帰らなきゃ!」
「きゅぅ……」
「みんなと一緒なら、寂しくないもんね?」
アンゴラウサギはのそのそと小さな足を動かして、森の奥へと消えることはなかった。むしろロルティと離れたくないと言うかのように、彼女の靴に身を寄せてピッタリとくっついて離れない。
ロルティが祝詞を紡げば、真っ白な毛並みが眩い光に包まれる。
聖なる力が発動し、アンゴラウサギの傷口を治療した証拠だ。
痛みで震えていた小さな身体は目をパチクリと瞬かせ、耳をぴょこんと動かしながら不思議そうに彼女を見上げた。
「きゅぅ……?」
「うさぎしゃん! もう、大丈夫だよ! わたしが傷を、治したから!」
「むきゅ……っ」
アンゴラウサギは彼女へお礼を伝える代わりに、小さな手足を動かしてロルティの胸元に頬を寄せた。
(元気になって、ほんとによかった……)
偶然か細い鳴き声を耳にしていなければ、この子は今頃息絶えていただろう。
ロルティはほっと胸を撫で下ろしながら、アンゴラウサギを地面へと下ろしてやる。
「お友達のところへ、帰らなきゃ!」
「きゅぅ……」
「みんなと一緒なら、寂しくないもんね?」
アンゴラウサギはのそのそと小さな足を動かして、森の奥へと消えることはなかった。むしろロルティと離れたくないと言うかのように、彼女の靴に身を寄せてピッタリとくっついて離れない。