異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
「そんなの、今さら驚くようなことかな? ずっと前から、気づいていたけど」
「な、なんだと?」
「まぁ、父さんの考えていることは、手に取るようにわかるよ。僕も同じ気持ちだからね」
「ジュロド……!」
剣の稽古を終えたばかりの兄の手には、使い古された模造剣が握られていた。
彼は剣呑な表情を浮かべながら剣の切っ先をカイブルへ向けると、父親譲りの低い声とともに挑発的な笑みを浮かべた。
「ロルティの夫になるつもりなら、僕と父さんを倒してからにしてくれる?」
「はぁ……」
「あれ? 好きじゃないの?」
「……いえ。そのようなことは……」
まさか主を争い、決闘になるなど思いもしなかったのだろう。
明らかに気乗りしていないカイブルを挑発したジュロドから視線を逸らした護衛騎士は、怒り狂うジェナロに呆れた声で諭した。
「父親の前で愛娘を侮辱するとは、いい度胸だな……!」
「閣下。落ち着いてください。ロルティ様と結婚したいと真剣に言う方が、些か問題が……」
「その根性、叩き直してやる! ジュロド!」
「そうだね、父さん。袋叩きにしてやろう」
ジェナロはロルティを下ろすと、息子と手を取り合う。
タッグを組んだ親子は、模造剣を手にカイブルへ襲い掛かる。
「な、なんだと?」
「まぁ、父さんの考えていることは、手に取るようにわかるよ。僕も同じ気持ちだからね」
「ジュロド……!」
剣の稽古を終えたばかりの兄の手には、使い古された模造剣が握られていた。
彼は剣呑な表情を浮かべながら剣の切っ先をカイブルへ向けると、父親譲りの低い声とともに挑発的な笑みを浮かべた。
「ロルティの夫になるつもりなら、僕と父さんを倒してからにしてくれる?」
「はぁ……」
「あれ? 好きじゃないの?」
「……いえ。そのようなことは……」
まさか主を争い、決闘になるなど思いもしなかったのだろう。
明らかに気乗りしていないカイブルを挑発したジュロドから視線を逸らした護衛騎士は、怒り狂うジェナロに呆れた声で諭した。
「父親の前で愛娘を侮辱するとは、いい度胸だな……!」
「閣下。落ち着いてください。ロルティ様と結婚したいと真剣に言う方が、些か問題が……」
「その根性、叩き直してやる! ジュロド!」
「そうだね、父さん。袋叩きにしてやろう」
ジェナロはロルティを下ろすと、息子と手を取り合う。
タッグを組んだ親子は、模造剣を手にカイブルへ襲い掛かる。